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2016年09月05日

北方領土

先週ウラジオストクで日露首脳会談が行われ、その
後も12月に日本で会談する事が決まったとのこと。
ロシアが欲しい経済協力、日本が解決したい領土問
題、その駆け引き。

北方領土問題は随分と長い間、議論され続けていま
す。私も「不当に占拠している4島を返せ」と思い続け
てきましたが、実はそれで良いのかと疑問を持ち始
めて久しいのです。双方、言い分と思惑があります。
政治とは話し合いで妥協点を見出すことでもあると
思います。時と場合によっては、正誤なんてどうでも
いい。悲しいかな、国際政治は力加減です。まして
領土問題は実質占有している方が圧倒的に有利で
それを返せと言う方は非常に不利。北朝鮮の拉致
事件も似ていると思います。話し合いで解決できな
ければ、力で、つまり戦争になるわけですから、それ
を絶対に避けるべき今日では、ひたすら話し合いに
なります。議論が平行線なら他国を巻き込んだ国際
政治的な圧力をかけることが一番ですが、領土問題
で第三国は殆ど立ち入りません。アメリカも無関知で
す(戦後処理についてはアメリカが全て判ってやって
いることと思います)。

つまり、ここに及んでは、4島返還が非現実的ならば、
2島(できれば+アルファ・国後の半分とか)で十分で
はないでしょうか。未解決のまま時間が立つなら妥協
してその先へ進んだ方が日本のプラスになるのではと
今は思います。

ロシアは何かと不透明な国ですが、対中国に危機感
を持っているのは、日本と共通するところ。ロシアは
軍事的にも政治的にも長く中国を支援してきましたが、
今は微妙な立ち位置になっています。日本にとっては、
隣接する2つの大国(中国、ロシア)が、民主主義国家
でないことが不運ではありますが、双方とうまく付き合
っていかなくてはなりません。アメリカやEUの顔色ば
かり見ず、日本の立場を理解してもらい、自国の損得
を考えて交渉していって欲しいと思います。

千葉/工務店/注文住宅/玉川ハウジング


投稿者 tamagawa : 2016年09月05日 20:01