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2012年06月23日

解体跡地

千葉市内の旧中心部、30年程前までかな、十字屋という地元の
デパートがありました。その隣にセントラルプラザ(今は千葉市一
の超高層タワーマンションが建っている場所)。

大通りの向かいには緑屋デパート。京成の千葉中央駅へ向かっ
て丸井、反対側現キボールの場所にジャスコ、更に線路の向こう
にはダイエー。小さな店が多かったですが、商業施設が集積する
地域でした。

上記にあげたデパートは今ひとつ残らず閉店。建物自体が残って
いるのは、今日現在、丸井と緑屋のみになりました。

十字屋が閉店したあとにテナントとして入ったパソコンショップも数
年で撤退、以後その建物は20年近く空きビルになっていました
が、今月に入って遂に解体されていました↓
    跡地.jpg
中心地の空きビルは寂びれた街の象徴、早く無くならないかと長
年思っていました。跡地はマンションでしょうか。1階部分にテナン
トが入れば最高でしょう。見込みがなければ、悲しいかな100円
パーキングになり下がるかもしれません。

都市の再生は、民の豊かな暮らしに欠かせません。新しい街を造
るのは、一見効率が良さそうですが、今あるものを全部ごみにする
ほど非効率なことはありません。例えばあの働かないイタリア人が
それなりに豊かな暮らしをしているのは、過去の建築遺産を大事に
している面が間違いなく大きいと思います。

一般人の労働時間がこれ程長い国民は、今や日本の他に韓国位
でしょうか。(管理職は洋の東西を問わず多忙の様です)。

スクラップ&ビルドを繰り返す社会がそうさせているとも言えます。
GNPが豊かさの象徴と思っていた我々。つまりは造ったら壊し、有
害物質を出しては病気になり、医療機関にかかっては保険を受け、
事故や災害にあっては修復し・・・そんなことでGNPはどんどん増え
ていきます。

造ったもの、手に入れたものを大事に長く使い、病気やけが、事故
にもあわず、皆が平和で穏やかに過ごしていたなら、それ程GNP
は伸びず収入は少なくとも、実は充分豊かな暮らしができる、そう
いうことに、皆だいぶ前から気付いています。

千葉の街中を歩いて、こんな事を考えながら、ふと都市再開発の
仕事に携わりたいと思っていた20歳の頃を思い出しましました。

投稿者 tamagawa : 2012年06月23日 14:34