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2008年11月01日

激務の医師

日本の医師に人気のある科は、、皮膚科・内科・耳鼻科・眼科・整形外科など。
死に直結する病気が少なく、救急性も低い。つまり裁判で訴えられることも少なく
比較的勤務時間も安定している。

逆に不人気なのは、産科・外科・救命救急医・小児科など。
命に直結してるし緊急性も高い。医師にとってはリスクが高く、勤務時間も長い。

だからどうしても人気のある科の医師が増え不人気な科の医師は慢性的な不足
となる。医師も人の子、あえて辛い職場を選ぶなどなかなか出来ない。

例えば産婦人学会の調査だと、大学病院の医師の在院時間は月平均341時間。
一般病院だと301時間で呼出待機の時間が118時間、合計400時間を超える。
サラリーマンでこれほど働き続けている人はそういない。月300時間なら週休2日
で毎日14時間勤務しなければならない。

欧米では、それぞれの科の割り当て人数が決まっており、成績上位者から希望の
科が選べる国が多いらしい。なるほど、それなら人数的に偏ることは無くなる。でも
成績下位者が不人気な科に集中するのも問題だから、やはり待遇は改善して挙げ
なければならないだろう。

子供の数を減らさぬためにも、産科・小児科の医師不足は大きな問題。又、即命に
つながる救急や外科の医師も、足りないなどと言ってられない。

又何でもかんでも「訴えてやる」という社会意識も問題だ。リスクの高い仕事は誰だ
ってやりたくはない。司法試験のあり方を変えて弁護士を増やす前に、必要な科の
医師を増やさなくては。弁護士が活躍する社会が良いと思っている人などいないだ
ろう。いるとすれば「ゴネドク」で」で生きている人くらいか。

「アレルギーだからしょうがない」と言う皮膚科医や、強い薬を大量に処方するだけ
の内科医などは何の意味がある? 逆に激務の中で頑張っている医師たちに我々
はもっと敬意を払わねばならない。

彼らが頑張れている間に何か良い対策・・・例えば、不足する科の開業をしやすく
したり、国公立大の定員を増やしたり・・・を出してほしいものだ。

投稿者 tamagawa : 2008年11月01日 14:25