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2008年02月13日

防音室

音楽好きには憧れの「防音室」。 求める防音のレベルによって必要な工事も様々
だが、今まで手がけた防音工事は、例えば以下のようなものがある。

・窓の内側に室内用サッシを追加・・・一番弱点の窓を強化することは効果的。
                       防音カーテンなるものもある。
・壁紙を防音(吸音)クロスに張替え・・・デッド(音の反射が少ない状態)になり
                       楽器の練習には効果的。
・防音ドアに交換・・・・・・隣室への防音に効果的。
・新築時のプランに工夫・・・窓を小さくし収納を隣室との境に設ける等。

まぁ一般家庭なら、やっても上記に加え壁下地ボードを2重にしたり、遮音シート
を追加したりするくらい。それでピアノ教室くらいは問題ないし、オーディオルーム
も可能だ。

特別な例としてはドラム教室の施工。「深夜にドラムを叩いても外に聞こえないこと」
という施主の要望で2重構造(家の中に家を作るイメージ)の設計とした。これ、完璧。
もっとも防音材の施工を全て施主自らが、過ぎるほど行った成果もあるが。できあがっ
て「そこまでやらなくても良かったな」と言わしめるほどの防音レベルになった。

実はこの構造、東京国際フォーラムと似ている。もっとも国際フォーラムは観客席まで
含めて複雑な形をしているから、室内側の壁・天井が、外の壁・天井と完全に離す訳
にはいかなかったらしく、防振ゴムを挟んでつながってはいるが完全な2重構造だ。
音楽ホールでここまで大掛かりな工事が必要だったのは、四方の地下にJR横須賀線
・京葉線、地下鉄丸の内線・有楽町線が走り、電車の走る音が固体伝搬音となりホ
ールに届いてしまうかららしい。なるほど、地上を走る山手線・京浜東北線・新幹線な
どの大動脈よりも地下鉄の方が影響あるんですな。以前一番広いホールAでコンサ
ートを聴いたことがありますが、外の音など勿論聞こえず快適でした。
しかし、なんとも厄介な立地条件の中、多大な費用をかけてよくやったものですね。

またまた随分と話がそれてしまったようで・・・・。終わり。

投稿者 tamagawa : 2008年02月13日 17:24