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2007年10月09日

公私混同

公の場で、他人の迷惑になることをしない、
公の場で、私的なことをしない、それは大人のマナー。

学生時代に先生の目を盗んで悪さをしていた人は多かろうが、社会人になると会社
でこそこそと内職をする人はいない。皆、社会人としての自覚が出てくるからであろう。

「公私混同は駄目だ」と怒られると、その意味が身に沁みたものである。それは、公私
の「公」が世の中に確固たる存在感を持っていたからに他ならない。

今、嘆かわしきは「公」が滅びつつあることだ。その諸悪の根源が携帯電話だとする人
もいる。人前で、路上で、食堂で、着信音が鳴ると、すぐ「私」の世界へ入り込み、他人
に聞かせるべきでない話に没頭する。かつてあった公衆電話のボックスという私的空間
が無くなって公私混同が始まったのか。

電車の中で化粧をするのも、道で対面して来る人を避けず真っ直ぐ歩くのも、自分が今
「公」の場にいると言う自覚が無いから、本人は何とも思わない。社会も消費者のニー
ズに応えると言う商売心が行き過ぎ、何でも我儘を許すと言うことにすり替わっている。

格式のあるレストランで、Tシャツサンダルでも文句を言わなくなってきたのもそうだ。
(昔はジャケット無はお断り、ノータイの人にはネクタイを貸し出すことも)。売り上げの
ために格式を捨てるのは自由だが、日本中いたる所そんなふうだから、傍若無人な人
種がはびこる。

自然と身につくべきマナー、今は、誰が教えるべきなのだろうか。 私は成人したら自
己責任だと思うのだが同時に、良識ある人生の先輩は、時には若輩者を叱ることも必
要だろう。

ただ最近怖いのは、注意したら逆恨みされて、刃物で切りつけてくるような馬鹿者がい
る事。そんなことで、命を落としたくは無いから、「触らぬ神に崇り無し」になってしまう。
嘆かわしい。そういう自分も、以前は、よく注意したりしていたのが、最近あまり言わなく
なった。

うーん、自問自答している。

投稿者 tamagawa : 2007年10月09日 17:14