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2007年07月18日

耐震工事

このところの天災で少し考えたこと・・・。

古い家屋の地震対策は、お金をかけてちゃんとやるべきと思う。又は建替え
をした方が良いかなと言う家もある。しかし、その家々の事情もあり、多額の
工事費をかけられない場合も多いことを忘れてはならない。耐震診断を受け
てもその通りに工事すると100万円単位で費用がかかることもある。

完全な耐震工事ではなくても良いから、低価格で手軽にできるアイディアも
大切と思う。

いつも言われてることだが、倒壊する古い木造家屋はスジカイなどの耐力壁
が少なく、重い瓦屋根(特に昔は泥・漆喰の量が多く、今の瓦葺きより重い)
の家ばかり。

つまり、重い瓦を下ろし、軽い板金屋根かカラーベストにするだけでも家の負
担は大分少なくなる。先日の地震で母屋が倒壊したお宅が、車庫に避難して
いたが、同じようなつくりでも粗末な板金屋根の車庫がびくともしなかったのは
なんとも皮肉だ。

室内の壁を大壁(柱の上に壁を張っていく方式)にし、構造用合板を張っていく
のも有効。1階の広い居室を中心に施工するだけでもその効果はかなり期待
できる。正式な耐震施工からみれば片手落ちだが、現在の建物が強い理由に
ちゃんと取られてた耐力壁に加え、大壁の上に張られた石膏ボードがかなり
貢献しているのは様々な実験データで証明されいる。石膏ボードに比べずっと
強度の高い構造合板なら、効果倍増と言ったところだ。腰窓の上下の小壁に
張るのも意外に効果がある。

他にも方法はある。役所の耐震補強工事に対する補助金も、正式な工法のみ
ならず、簡易的でも効果が認められるものには出すようにしていけば本当の意
味で震災被害の軽減に役立つのではないだろうか。

投稿者 tamagawa : 2007年07月18日 23:12