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2007年04月11日

広い部屋

かつて、部屋も家も広ければ広い程良いと思っていた時期があった。

日本の家は狭いし、自分の家も狭いし、ともかく広い場所への憧れ
があったのだろう。

あるとき、お客様のプラン作成中に、そのお父様(当時70台後半だっ
たか)の部屋を10畳の和室+広縁という構成にしたことがあった。
今まで6畳だったから、新しい家は少し贅沢にしてあげたい、と息子
である施主様も私も考えていた。

出来上がった家に伺ったときのこと、お父様の部屋を見て愕然・・・・。
広い部屋の片隅についたてを置き、4畳半くらいの大きさにして、そこ
へコタツを置きTVを見ていらした。広すぎる部屋が落ち着かなかったら
しい。良かれと思ったことが、逆効果になってしまい、申し訳なかったと
反省した。以来、空間に対する考え方が少しずつ変わっていった。住む
人のライフスタイルや、実際に入居された時をイメージして、使いやすく
快適な空間を提案するようになっていった。

子供の頃、秘密基地を作ったり、押入れにもぐって寝たりしたのと同じ、
大人になっても、落ち着ける空間はある程度決まっているんですね。
あっ、勿論生まれてから天蓋付のベッドに寝てお姫様の様な生活をし
ていた人なら、30畳の寝室でも、ぐっすり眠れるのでしょうけどね(笑)。

投稿者 tamagawa : 2007年04月11日 21:46

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